

2025.02.18
こんにちは、ダイシンビルドのWEBスタッフ後藤です。
とても久しぶりのコラムで突然ですが、モデルハウスや見学会に行く場合、目的によって行くべきタイミングが違うのはご存じでしょうか?
今回のコラムでは、目的によって違うモデルハウスや見学会のタイミングについてお伝えさせていただきます。
「家を借りる際の見学は夜に行け」「雨の日の見学も欠かしてはいけない」という言葉を聞いたことは無いでしょうか?
引っ越しシーズンにテレビや雑誌で見かける内容です。
「家を借りる際の見学は夜に行け」という理由は、人が活動している昼間の時間帯では近所の様子が分かりにくいためです。
特にマンションやアパートといった集合住宅では、騒音のトラブルが戸建と比較するとどうしても多くなります。
その為、人が家に戻り活動する夜間のチェックも必ず行っておくべきだと言えるのです。
「雨の日の見学も欠かしてはいけない」というのも同じような内容です。
雨の日の方がより、屋根や窓などの部分からの漏水や雨漏りがあるかどうかを確認することができます。
雨の日だと、天井や壁など、湿り気のある場所にシミ・カビなどが浮き出てくる場合もあります。
ジメジメと湿気が気になる場合や、雨音が思ったよりも大きい、お部屋の中の臭いが気になる…など普段は感じることのない箇所に目が向きやすいため、雨の日もチェックするようにおすすめされているのです。
他にも、日差しを確認したいなら日中、在宅勤務の方でしたら夜間だけでなく日中の騒音も確認しておいた方が、より納得して住まいを選ぶことができるかと思います。
このように、集合住宅や戸建にかかわらず、住まいの状況を正確に知るためには、実際の状況が分かるタイミングで見学することが非常に重要なのです。
先ほどご紹介したタイミングのエピソードは、賃貸を契約する際や中古住宅を購入する際に重要になる内容でしたが、実は住まいづくりにも確認には最適なタイミングがあります。
それは家の性能を確かめる時です。
例えば、断熱性能を確かめたい場合、春や秋の快適な季節に行っても正確なところは分かりません。
外にいても暑くも寒くも無く快適なのですから当然ですよね。
このように、家の性能を確かめたい時や、照明の考え方が自分たちのライフスタイルに合っているのか知りたい場合、タイミングを逃してしまうと確認できないまま施工会社を決定し、ローンの支払いが始まってしまう住まいづくりが進むことになるので注意が必要です。
ここからは、知りたい内容ごとに最適なイベントや見学するべきタイミングをお伝えいたします。
昼の明るいタイミングにモデルハウスを見学したり、開催されている見学会に参加されるのがおすすめです。
家の質感やデザイン性は一年を通してどのタイミングでも変化が無いため、色々な会社のイベントやモデルハウスを見学した上で、自分たちの好みを見つけるのが最適です。
その際1点だけ気を付けていただきたいのが、ドアを開けたタイミングです。
新築でも中古住宅でも、それこそ人のお家でも。
家に一歩踏み込んだタイミングは、見学するお家の香りを一番強く感じます。
新築の場合、その匂いは家を構成している材料の匂いなので、心地いいと感じる匂いか苦手と感じる匂いか判断できる貴重なタイミングと言えます。
寒さに対する性能を確認するには、寒さが厳しい冬しかありません。
高断熱高気密住宅の場合は特に、見学する季節が非常に重要となります。
部屋の温度差や外の冷気の影響をどれぐらい受けるのか、自分自身で体感することができるのは、外の寒さがあってこそですから。
床下エアコンを設置している家なら、床の暖かさや家全体が本当に暖かくなっているか確認することは重要です。
性能数値は「数値は良いんだけど・・・」となっている場合も多々あるため、自分自身で体感し、依頼を検討している会社の建てる家の性能をしっかり確認してくださいね。
冬場でもスリッパがいらない性能を体感できるのは、寒い冬だけですから。
寒さの他にも、結露の有無を確認できるのも寒さが厳しい冬に限ります。
結露は基本的に冬しか、しかも寒さが厳しい時期にしか発生しません。
その為、冬に見学するれば実際の家を体感しながら、結露がどの程度抑えられる性能の家を建てている会社なのか確認することが可能です。
結露を防げる家は、長期的なメンテナンスコストの削減につながるため、とても重要な確認ポイントになります。
暑さに対する性能を確認するには、やはり暑さの厳しい夏に限ります。
全館冷房は本当に全館涼しいのか、2階やロフトまで本当に涼しいと感じられるのか、ご自身で体感できる貴重な季節になります。
夏の見学でもう一点分かるのが、外の音が室内にどれぐらい入ってくるかということです。
何処にいても夏中うるさいセミの声は、家の性能を体感するのにピッタリです。
私たちの見学会でも、「蝉が鳴いているのを忘れていた」と言っていただくことがよくあるので、窓を開ければうるさいけれど締めれば聞こえないという、性能の体感方法もぜひ試してみてください。
照明計画は、お家の雰囲気を大きく左右します。
照明は単に「明るさを確保する」だけでなく、居住空間の快適性、利便性、美観を最大化するための重要な設計要素です。
適切な照明は、家族の健康や生活の質に直結するため、確認いただきたい要素の一つとなります。
ただ・・・夜間の見学会は近隣へのご迷惑を考慮するとなかなか開催が難しく、行われている会社は非常に少ないのが現状です。
夜間の見学会開催情報を見つけられたら、何を置いても見学されることをお勧めいたします。
兎にも角にも新築は美しいものです。
傷が無く手垢も付いていない新築は美しいのが当たり前ですが、家は暮らしていく場所であり、長年使い続ける住まいのため劣化します。
お子さんがいらっしゃるお家なら、おもちゃを落として傷が付くなんてことは日常茶飯事でしょう。
そんな風に、住まい続ける以上どうすることもできない劣化ですが、住まいの劣化には「経年劣化」と「経年変化」という2種類が存在します。
同じ方法でついた傷でも、「ただの傷」になるか、「その家の味」になるかと考えていただくと良いかもしれません。
例えば、おもちゃを落としたことで、合板のシートが破れた場合。
これはただの傷であり、味にはなりません。
しかし、天然の木材の場合は木に深みが出て味となります。
確かに傷が付いた瞬間は落ち込むでしょう。
でも、枕木についた傷や色の変化が味となり、大人気の素材となっているように、本物の素材に付いた傷は、味へと変化していくものです。
その為、「これから立てようとしている家は、経年劣化するお家なのか、経年変化するお家なのか」の違いを確認する方法として、建ててから時間の経ったモデルハウスを見学するのが有効です。
特に、住まい手さんがいらっしゃるモデルハウスならよりおすすめです。
ハウスメーカーさんの場合は、住まい手さんのお家訪問というイベントを開催している場合もありますし、街の工務店なら代表の自宅をモデルハウスとして公開している場合が多々あります。
是非、見学の際には建ててからどれぐらいの時間が経った家なのかも気にして見てください。
性能だけを体感したい場合は、構造見学会が最適です。
構造見学会は構造が出来上がったタイミングで開催されるため、性能しか存在しないイベントです。
エアコンによる空調も、内装による美しい空間や飾りもありません。
ただただ柱や梁、断熱材だけの空間です。
だからこそ、まっさらな性能が体感できるという貴重なイベントが構造見学会です。
構造見学会は作業の流れの中で開催するため、どうしても開催日程と作業内容の調整が難しくなります。
その為、完成見学会と比較すると構造見学会が開催される機会が少ないのが実情です。
「この会社良いな」と思われた会社で構造見学会が開催されておりましたら、次いつ開催されるか分からないため、機会を逃さずに是非ご参加くださいね。
家は長い時間暮らし続ける場所であり、24時間365日過ごす空間です。
人生の基礎であり安らぎの場所を、一回の見学で判断するのは無理だと言い切れるのではないでしょうか。
特に、賃貸ではなく購入を検討している場合、これから何十年も続くローンと資産価値は人生そのもに大きな影響を与えます。
家は長い時間共にすると同時に非常に高い買い物だからこそ、何度も見学を重ね、より多くの状況をご自身の感覚でご確認の上、納得できる選択をしてくださいね。
弊社ではただいま、大阪府豊中市で開催させていただく構造見学会の見学予約を受け付けています。
2月23日日曜日、3連休の中日のためご都合がつきにくいとは思いますが、性能だけをご体感いただける上、性能を作り上げる技術をそのままご覧いただける貴重な機会となっています。
この時期に開催できるのは、今年は今回の身となりますので、気になられている方はぜひ下記よりご予約下さい。
よろしくお願いいたします。