住まいの基本を考える

堀部安嗣氏より新し本が少し前に届きました

謹呈と書かれて送ってくれました。

 

今回は弊社が施工をしたヴァンガードハウスが掲載の為に送ってくれました

本の中身はこの本のテーマ「住まいの基本を考える」が真摯に書かれてます

一般の人向けの本ですが堀部氏の建築に対するストイックさや真面目さを感じます

住まい手さんのインタビューもあり読みやすい中身になってます

私も同世代の建築をする人間として家に対して建築に対して

真面目に真摯に向きあいたいと思います

本の冒頭には

「あくまでも近年の私自身が思考錯誤の結果であり、

一般解、標準解を目的にしたものではありません」

とも書いていて堀部氏の人柄も良く出た本になってます

家のデザインの事から始まり

「ベーシック」をテーマにするので一番不変で難しいテーマだと思います

最近のパッシブな家の魅力に関しても書かれてます

私が一番感銘を受けたのは「本当の財産とは」のページです

商業的な考えが支配され強者の理論、商売の損得勘定から造られてる

自己中心的な利己な建築が多く、

利他的な家を勧められてます

家の窓から見える木造家屋の瓦屋根と庭木がいかに利他的な建物であった。

と、書いてます。

私達は街並みを造る仕事もしてます。庭に木があるだけで情緒が出ます。

そして「過去と未来をつなぐ」では

ネイティブアメリカン、インディアンの言葉を紹介してます

例えば”地球(土地)は親から与えられたものではない。

子供達から借りてるのだ

何をなすのであれ、いまから七世代後の子供達への影響を考えなくてはならない”

それらの言葉は、建築、町、風景をつくる仕事に携わるものにとって

心に響く重要な意味を持ちます。

その時代を生きてる人だけの利益を求めるでなく

もっと長いスパンで後世の子孫の為に有益な事をするべきだ

上記の様に書かれています

私達の仕事は何十年と長い年月残ります。

「住宅の未来」の中でも人口グラフが載せられてます。

明治維新より一気に人口が増えていき2008年からまた急速に減少してます

これまでの工作物が人口減により余ってきます

もうすでに空家問題もTVで特集するぐらいです

もう日本では家は完全に余ってます

これから家を考える時は本当にこれでいいのか?

そんな視点も大事に思います

私達の工務店業も勿論、ビジネスです

でもその前に社会の役に立つ、後世に残る家(建築)を考えさせる本です

哲学的な事も書いてますが

普段はフレンドリーな建築家です!

私は同じ年なのですぐに仲良くなりました(笑)

「住まいの基本を考える」

このテーマは本当に深いと思います。

業界が変わり飲食店なら「食の基本を考える」衣料店なら「衣服の基本を考える」

こんな感じのテーマになると思います

建築に携わる人はもちろん

これから家を建てられる人は一読して欲しい内容です

追伸

本を買う時はなるべく近くの本屋さんで買いましょう(笑)

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪を中心に滋賀・奈良・京都・阪神間で高断熱高気密を専門とした注文住宅を建てている会社、ダイシンビルドの代表清水です。 ブログのコメント欄でも質問頂けるので、気になることがありましたらお気軽にご質問ください。